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XR開発

2023.05.23

フィンランドVarjo社からゲストをお招きして、Varjo XR-3×UnityのMR実装セミナー&Varjo XR-3 Focal Edition体験会を開催しました

皆さんはじめまして、西川コミュニケーションズの石川と申します。
この度MONOZUKURI-X研究所でブログをはじめましたので定期的にこちらで新情報を発信していきます!
まず第一弾として、当社で扱っているヘッドマウントディスプレイVarjo XR-3とUNITYを活用したハンズオンセミナーと最近発売したVarjo XR-3 Focal Editionの体験会の模様をご紹介いたします。

このハンズオンセミナーはVarjo社のあるフィンランドからマーケティング担当のMarcus(マーカス氏)とエンジニアのSamuli(サムリ氏)を迎えて、VARJOの日本総代理店であるELSA JAPAN主催で当社にて行われました。参加者は中部のものづくり企業様(主に製造現場でVRやMRを使われているユーザー様)11名に参加いただきました。おかげさまで満席となりました。

Varjo社とは

Varjoはフィンランドにある企業で「人の眼レベルの解像度を実現」というコンセプトに、一般ではなく企業向けのハイエンドなVRヘッドセット市場を独自開拓している。カメラや各種センサーを組み合わせ、VRだけでなMRにも対応したヘッドセットを展開している会社になります。

まずはVarjoの今後について。クラウドストリーミングに期待が膨らむ!

まずはMarcus氏よりVARJOのグローバルでの市場動向であり、今後目指すロードマップなどの説明がありその中でXR Realtyの話が私的には印象的でした。これはクラウドストリーミングのサービスになり、世界中どこにいてもこのクラウドストリーミングを利用すれば、UnityやUnreal Engineなどのファイルをローカルに保存する必要もなく、どこからでも体験できるというもの。またVarjoで見ている環境などクラウドストリーミングで相手にテレポートさせる機能などもこれから、本当に楽しみです。
仮想空間でアバターを使ったコミュニケーションではなく、スターウォーズのように自分をテレポートしてコミュニケーションをする、まさに映画の世界が現実になってくるなということで、スターウォーズ好きの私にとっては待ち遠しいです!

モデルデータで実演! UnityでMRを実装するポイント解説

続いてSamuli氏よりUnityを使ってVarjoにMRが実装できるまでのテクニカルな講習がスタート!
実際に自動車のモデルデータを使いUnityの具体的な操作やパラメーターの設定など、開発者にとってはうれしいポイントを教えていただけました。私は開発者ではないので、実装されるまでのプロセスを眺めていたのですが、参加者の中には既にUnityを使って現場で活用されている方も大勢おりましたので大変参考になったのではないかと思います。

シミュレーションに最適化した、Varjo XR-3 Focal Editionを体験

最後のセッションではVarjo XR-3 Focal Editionの体験会が実施されました。
こちらは昨年の12月に発売されたXR-3の特別仕様版になります。
Varjo XR-3 Focal Editionは、産業機器の操作や乗り物の運転で使われる物理的な機器の小さな文字や絵などの瞬間的な認識・識別を可能にする高度なMR(複合現実)シミュレーションにおいて優れたビジュアル品質が提供できる機器になります。
これまでのVarjo XR-3と違ってVarjo XR-3 Focal EditionはMRカメラシステム(12Mpixel×2)で、ヘッドセットから 30~80cm(XR-3 標準モデルは 45~250cm )の手の届く範囲に対して最良の見え方となるようセッティングされていますので、ヘッドマウントディスプレイを通して手元がはっきり見えるのが特徴です。
自動車や飛行機など乗り物のインテリアが圧倒的に綺麗に見えました!焦点距離が変わるだけでこんなに違うんだと思いました。
この後、当社がリリースしたMetaRoBa(メタバース)の体験や、今回のセミナーの質問タイムなど大盛況で終わることができました。

今後もいろいろなイベントを開催します!ご期待ください

我々MONOZUKURI-X研究所では今回のようなVarjoでの圧倒的画質のヘッドマウントディスプレイに併せて触感や立体音源など限りなくリアル融合したヴァーチャルを研究しておりますので、また研究発表も兼ねて皆様に新しい技術を体験いただけるイベントを企画したいと思いますので、引き続き新情報をお見逃しなく!

石川 浩司
石川 浩司

西川コミュニケーションズ株式会社
MONOZUKURI-X研究所 プロデューサー

入社後DTP・デザイン・システム開発・マーケティング・プロモーションを経て2015年に3DCG事業を立ち上げ推進中。
現在は今回ご紹介するMetaRoBaをはじめ3DCG制作やインタラクティブコンテンツ制作・XR・HMD販売など幅広いソリューションサービスを研究・開発・販売するプロデューサーを担当。

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